不安と変化

 こんにちは、篠崎です。


 皆様、お変わりはありませんか?以前の私の投稿から一ヶ月、その間にコロナウイルスを

めぐる騒動は大きな局面を迎えています。相次ぐイベントの中止、学校は降って湧いた長期

の休校に翻弄され、店頭からはマスクに続きトイレットペーパーまで姿を消してしまうとい

う、顕在化したウイルスの脅威に不安を感じておられる方も多いでしょう。紙製品の不足は

全くのデマで、供給に問題はないそうですが、私が住む田舎ですら売り切れ続出でしたか

ら、情報化社会での噂が広まるスピードには今更ながら驚くばかりです。私も野次馬根性で

近所のドラッグストアを見てきましたが、今度はお米や缶詰も品薄だそうな…


 多くの人達を買いつけに走らせた理由の一つ。ビジネスの世界に「3対33の法則」なる

ものがあります。良い噂が3人に伝わるとすれば、悪い噂は33人、つまり10倍増しで広がる

そうです。それだけ人は不安に駆られると行動せずにはいられない生き物と言えます。テレ

ビショッピングなどで「限定50セット」「本日22時まで!」「2個買えば、おまけでもう3

個プレゼント?」等の決めゼリフに聞き覚えはありませんか?今しか買えない、今買わない

と損をするという不安心理を巧みについた方法ですね。じつはプレゼンテーションでも相手

を説得したいときにこの手法を用いることがあります。暗いトンネルを抜けた瞬間、光がよ

り眩しく感じられるように、その方が自分の主張をより効果的に伝えることができるからで

す。プレゼンテーションには話し方だけではなく、原稿作成段階からのこうした緻密な論理

構成も必要なんです。


 不安といえば、今回の一斉休校措置に関しては「後手後手」「場当たり的」「エリートパ

ニック」など批判の声も少なくありません。確かにパニックを防ごうとしてパニックを引き

起こしている感は否めないですね。私の息子は今学期の通知表も受け取っていませんし、仕

事の都合をつけなければならない親御さんや卒業を控えたご家庭はなおさらだと思います。

そもそもコロナウイルスは家庭内で大人から子供に移っているケースが多いので、学校だけ

を休みにしても感染抑止の効果はそれほど期待できないと筑波大学の研究者も指摘していま

す。「子供に移ってはだめだから、学校は休み!」と即断するのではなく、予断を持たず、

事態を多角的に分析、検証し、実効性のある最適解を導き出す批評的思考が残念ながら欠け

ていると言わざるを得ません。あ、ちなみにこれもプレゼンテーションには必要なスキルで

よ。あらゆる質問や反論に対して納得のいく説明ができなければ、人を動かすことはできま

せんから。


 しかし一方で私は今回の騒動で今までの生活に大きなパラダイムシフトが起きるのではな

いかと予想しています。にわかにクローズアップされてきたテレワークもその契機となるで

しょう。単純に通勤時間とそのための準備、ストレスから解放されるわけですから、実際の

時間以上に生産性は上がり、空いた時間を自己投資に充てることもできます。CSAの講座を

受けるというのも一つの手ですね(笑)。また実生活での移動範囲が狭まるので、ローカル

なものの価値が再評価されるでしょう。地元に住んでいながら知らないことも意外とあるも

のです。そしてその流れは地域の活性化にもつながるかもしれません。私の友人の一人はこ

れを商機ととらえてもう動き始めています。


 日本人は環境の変化を嫌う傾向が強いとよく言われます。変わらないことが美徳とされて

いる嫌いすらあります。今社会を覆っている不安も、もしかしたらウイルスそのものより

も、これまで営んできた生活が変わってしまうことに対する漠然とした恐れから発している

のかもしれません。しかしそれも捉え方次第。不安の中だからこそ、生きていることを実感

できることもあるでしょう。本日は桃の節句、桃の花言葉の一つは「国士無双」、もとい

「天下無敵」です。この先想定外の事態が起こるかもしれませんが、その変化に負けないよ

う私も自分を磨いておきたいと思います。



3/7【3/7・土・オンライン】パワポはもう要らない。コミュニケーションのためのプレゼン体験

3/14【3/14・土・オンライン】パワポはもう要らない。コミュニケーションのためのプレゼン体験

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