備えあれば…
こんにちは、篠崎です。
終息どころかますます拡がりを見せつつあるコロナウイルス。景気後退に対する有効な処方
箋は未だ見出せませんが、お肉券やらお魚券、マグロ券、果てはメロン券なども議論されて
いたらしいですね。不謹慎ですが、経済対策を選挙買収か何かと同じレベルで考えているよ
うな気がしてなりません。いっそ「何にでも使える券」にしちゃえばいいのに!あっ、それ
って現金か…
さて明日から4月。私が教えている大学でも来週から新学期が始まるところもありますが、
遅いところでは開始が4月下旬に先送りされたそうです。しかし事態は日々刻々と変化して
いますから、直前になって変更が生じることもあるでしょう。そもそも大学、それも語学の
授業なんて、感染防止のために避けなければならない三要件「密閉、密集、密接」に完全に
触れますから、教師だけではなく学生たちも戦々恐々だと思います。
そこで注目されているのが自宅でパソコン等を使って授業を受けられるリモートラーニング
です。日本でも一部の学校にはすでに導入されています。ちなみに私は普段ZOOMを使って
CSAの講座を行っていますので、大学からゴーサインが出ればすぐにでも対応可能です。学
生もパソコンかスマートフォンがあれば受講できます。授業で使う資料の著作権、学生用端
末とネット接続料金の費用負担などいくつかのクリアすべき課題はありますが、国や地方自
治体、教育機関が本気になれば今からでも最低限の環境は整えられると思います。本来はも
っと早くやっておくべきことだったのですが…
日本のICT教育は世界に大きく後れをとっており、小中学生のパソコン普及率は約20%と、
OECD加盟国48カ国中下から2番目です。一方でアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、
韓国ではその割合は80~90%に上がります。子どもの成長の早い段階からデジタル機器を与
えることに、親として不安を覚える気持ちはよく理解できます。「買ってあげてもどうせ
LINEとゲームしかやらないんでしょ!」と。しかし平素から準備を整えていれば、いざとい
う時に柔軟に対応し、本来享受できるはずの学びの機会を逃さずに済むこともまた事実なの
です。
以前こんな話を聞きました。チャンスとは川の上流から流れてくる桃みたいなものだ。その
桃の数は限られているが、誰が取ってもかまわない。しかしそれがいざ目の前に来たときの
ために、川に入って泳げるスキルや必要な道具を普段から備えておきなさいと。チャンスが
来てから慌てても、その間に桃は流れ去って行くでしょうね。
教育に限らず、今の自分ではなく、数年後、数十年後の自分のために必要なスキルを今から学んでおきましょう!
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