クリスマスと誤解
こんにちは。CSAグランドマスターの篠崎です。
12月に入りすっかり冬らしく冷え込んで来ました。巷ではクリスマスシーズンを迎え、私が住む福岡でもイルミネーションやクリスマスマーケットなど街も賑わいを見せています。この時期は幾つになっても、なんとなくワクワクするものですね。
今の季節はキリスト教ではアドベント(待降節)と呼ばれ、クリスマス前のおよそ4週間(今年は12月1日~24日)がそれにあたります。クリスマスシーズンの本格的な幕開けです。ヨーロッパではクリスマスマーケットも本来はこの時期に開催されます。しかし最近はビジネス上の理由から開始時期がかなり前倒しされることもあり、賛否両論あるそうです。そこは日本と同じですね。いずれにせよ、祭りは始まるまでが一番面白い!皆さんもこの時期を大いに楽しんでください!
さて今日は12月6日、「聖ニクラウスの日」とされ、ドイツ語圏ではとても大切な日です。聖ニクラウスとはサンタクロースのモデルになった実在の人物で、生前は現在のトルコにあったミラという町の司祭でした。その彼を讃える日なんですね。そしてこの日子どもたちは彼に扮した大人から、お菓子などのプレゼントをもらいます。冒頭の画像がその装束です。ほぼ私たちがイメージするサンタさんですよね。では「24日のクリスマスイブには何も貰えないの?かわいそう…」と思うでしょう。大丈夫、その日はその日でちゃんとプレゼントを貰います。つまりドイツ語圏の子どもたちは「2度おいしい」んですねぇ。
しかし、世間はそんなに甘くはありません。いわゆる「良い子」はこの日を心待ちにしていますが、「悪い子」たちは多少緊張します。なぜなら聖ニクラウスには従者がいるのです。こちらの方です。
怖いですねぇ~。彼の名前はクランプスといい、南ドイツやオーストリアで見られるキャラクターです。悪い子は鞭で打たれたり、背中の籠に入れられて連れて行かれたりするそうです。日本のなまはげに似ていますね。まるで悪魔のような風貌ですが、その起源はキリスト教がヨーロッパで広まる前に信じられていた、民間信仰の自然神にあるという説があります。つまりキリスト教を布教する際、それまで信仰されていた土着の神を異端として排除していったのですが、その過程で消し去ることができなかった神が異形の姿で祭りの中に生き残っているということです。そう考えるとこの恐ろしい姿も少し違ったものに見えてきませんか?
「人は見た目が9割」という言葉を時々耳にしますが、私にはコミュニケーションの要素を全く無視しているかのような発言に聞こえます。言葉でコミュニケーションできることが「人」と「動物」を区別する境界線なのに。そこを無視することは、人であることを否定することと同じであるとすら感じてしまいます。それにもしこの主張が真理だとしたら、見た目がいい人には永遠に勝てないということになりませんか?そんな切ない社会であってほしくないと私は思います。見た目しか判断材料がないという人には、人間最大の武器である言葉で自分の考えと思いをぶつけてみましょう!だからこそ私たちは言葉を磨かなければならないんです。そして周りの人たちの言葉に耳を傾けてみましょう!その人の背景にあるものがわかれば、きっと新たな気づきや学びがあると思います。
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